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音楽をすること

2012.08.02

今回は、私、団長(伊藤)が個人的に思うことを書きます。

アマチュア楽団を創設して、今度の創立記念演奏会は1周年を迎えます。今、楽団の代表という大役を人生で始めて務めさせていただいております。

団長という立場だけでなく、創設者としての立場もあって、かつて某一般楽団での役員経験による楽団の維持管理だけでなく、方針やコンセプトも考えねばなりません。

ケヤキブラスバンドは、「音楽を純粋に楽しむ場所」にしたいという考えで創設しました。人同士が集まれば、色々とどこでもあるようですが、「参加中だけでも音楽に注力する」ことを阻む要素がいくつかあります。

そういうことに辟易として、自分で理想の楽団を創りたいと思い創設し、創設当初から変わらず協力してくれている現副団長(水谷氏)と協力してやってきました。

人同士の信頼関係や友好関係は長い時間をかけて築くもので、月に数回程度、顔を合わす数時間だけでは、そういうものは築き難いものです。
ですから、私は楽団を組織し出来るだけ多くの時間を団員さんと共有していこうと思いました。

「音楽をしたい」という気持ちは、楽器を握っている人なら誰でもあると思います。時間がなくても、練習する時間がなくても・・・。
それだけを持っていれば「たかが音楽」なんですから、「・・・しなければならない」とか考えずに、音楽に参加すれば良いのです。

下手でも上手くても気持ちは同じ。ただし、上手い人は時間を作って努力して練習をしている人であることは間違いないのですが、音楽への参加する権利は、「やりたい気持ち」があれば誰でもあるはずです。

ケヤキブラスバンドはそういう気持ち「だけ」を純粋に持っている人達の集まりにしたいと思っています。
音楽(楽団という場所)を使って他のこと(出会い?レクリエーション?)がしたいとか、そういうのは、否定はしませんが、不自然なものは求めていません。巷で言う、いわゆる「飲みにケーション」みたいなものが原点ではないです。あくまで「音楽をすること」が原点です。

私が団長として気にしていること。
それは団員さんが少しでも音楽に注力できる環境を作ること、それだけです。
これは楽団役員さんにも常日頃からお願いしていることです。

音楽に取り組む姿勢として、アマチュアは音楽をする上で「技術」と「音楽性」とか分けて議論するキライがありますが、私はそういうことはナンセンスだと思っています。

両者は切り離せないもので一体です。
ですから、「音楽をしたい」という気持ちをもって楽団に参加し、お客様に聴いて頂きたいということであれば、すぐには出来なくても向上していく気持ちが大切と考えています。ですので現コンセプトが生まれました。

文章に書くと固くなってしまいますが、「好きこそものの上手なれ」ということわざもありますから、「しなければならない音楽」ではなく、全然、力まなくても大丈夫です。

「音楽が好き」「楽器演奏が好き」「合奏が好き」ということであれば、どうぞケヤキブラスバンドにご参加下さいませ。